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2010年12月8日水曜日

《I-1846》 仮面の花嫁(コミックス)

金と陰謀が渦巻く名ばかりの結婚。そこに愛が存在するはずもなかった。



アリージアは、ギリシアの富豪一族に生まれながら冷酷な祖父に家を追われ、母とふたり、つましく生きてきた。しかし今、15年ぶりに祖父に呼びだされ、突然「おまえの結婚相手を決めた」と告げられる。相手は同じギリシアの名門フィオルキス家の嫡男セバスチャン。
長年、両家は敵対してきたというのに祖父は何を企んでいるの?
でも、この話を受ければ病気の母は助かる。アリージアは覚悟を決めるが、結婚相手セバスチャンが自分をどう扱うかまではわからなかった・・・。



サラ・モーガン × 藤田 和子

『ギリシア』が舞台といえば、とてつもなく傲慢なヒーローがいる男尊女卑のイメージ。
この一作も例にもれず、誰が傲慢かといえばヒロイン・アリージアの祖父。
傲慢というより『汚い悪意』という感じで、孫娘のヒロイン・アリージアを3代にもわたり対立している相手に復讐の為の道具として嫁がせるつもりで、15年ぶりに呼び寄せた。
アリージアの父は、祖父の跡取り息子だったが家族で遭遇した事故で亡くなり、生存を隠された母とともにイギリスに追いやられていたが、病気が重くなってきた母の治療費のために、承諾する。
『お母さんを助けるためなら、復讐の道具にだってなってやる。愛も正義も売ってやる…』

一方のヒーロー・セバスチャンは女から女へ渡る冷酷な億万長者の実業家、アリージアの祖父の会社をエサにする「金目当ての女」と思っている。
・・・・・原作(文字)なら「ん?」と思うこともあるだろうけど、きれいな絵と展開テンポのよい物語に ぐいぐい引き込まれてしまう。
さて この狡猾なジジィ、二人の結婚に付けた条件は2つ。
跡取りができるまで離婚できないこと、花嫁には毎月相応の金を与えること。
   アリージアは昔の事故がもとで、子どもが産めないとわかっているのに。
   しかもアリージアの必要とする母の治療費まで、敵に出させようというのだ!
・・・・・まったく、悪魔のようなジジィですな~ 見てても胸クソ悪い。
コミックのいいところは、面倒な部分を切り取ってあるところかもしれない。
このセバスチャンの場合だと、結婚前に付き合ってた恋人たちが アリージアへの冷たい視線やセバスチャンへの未練などが、たったの2コマで察しがつく。絵による説得力なんだろうな・・・・ 
中高生が主役の少女漫画では見られない(読み手も察することができない)ことだと思う。
そうなるとハーレクインのコミックは、そこそこに熟練した絵が要求されるんじゃないかな?
例えばツンツン髪の鼻ピアス男なんてヒーローは、どんなロマンスに出てくるんだよ?
ハーレクインはもともと現実じゃない、大人のおとぎ話なんだから。


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